成熟社会 都市ストックの再編
12月 23rd, 2010

2010年、ゲストレクチャー御礼

本年秋学期は、大学院の「都市デザイン論」、「環境の変遷」という二つの講義もの、「応用環境デザイン」というスタジオ(とはいえ、なかなか変わった形式で、結局、個別にエスキスを展開中)、学部の二つの研究会、そして「都市と地域の未来」という本来は講義ものの授業を大幅に変更した都市スタジオ入門を担当しています。ということで、明らかに私のキャパシティを凌駕しているように思われるわけですが、学生に少しでも幅広い多様な知見を得てもらおうという趣旨で、各授業、様々な方にゲストレクチャーをお願いすることができ、年内に関しては、何とか担当の任を果たしました。この秋学期に、大変遠いところSFCまでお越し頂いたのは、下記の先生方です。改めて、心より御礼申し上げます。

研究会B(1) Urbanism & Places(学部)

○岡村祐さん(首都大学東京都市環境学部)
景観研究のイロハから、実はSFCのすぐお隣、茅ヶ崎市での景観まちづくり活動まで、ご自身の幅広い活動を大変分かりやすく講義して頂きました。特に岡村先生監修の秀逸な景観まちづくりマップは、参考になりました。湘南台、藤沢でもこうした活動を進めたいものです。

○野上陽子さん(株式会社日本設計都市計画群)
民間組織設計事務所での都市開発プロジェクトに関わる仕事についてご紹介頂いたのに加え、SFCのOGということで、社会に出てから感じたSFC生の強みについても、語って頂きました。皆、勇気づけられたのでは?

都市と地域の未来(学部・修士)

○三牧浩也さん(柏の葉アーバンデザインセンター)
故北沢猛先生の最も大きな遺産の一つである柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)をマネジメントしている三牧さんに、UDCKでの様々な取り組みについて、ご説明を頂きました。スタジオで皆が考えていることよりも、UDCKが実践していることの方が自由で楽しそうだという…最後、誰のために活動しているのか、「行政のためでも市民のためでもない、『都市』のための仕事は成り立つか」という問いかけは、とても新鮮でした。

都市デザイン論(大学院)

○関谷進吾さん(東京大学大学院新領域創成科学研究科)
SFC出身の若き研究者ということで、今、まさに博士論文として仕上げようとしている「アーバンデザインセンター論」について、お話を頂きました。アメリカ、欧州を中心に、各国のアーバンデザインセンターを、ふんだんにビジュアルを駆使して紹介してくれました。早いうちに海外に出て多様な文化に積極的に触れること、の重要性をご自身の経験に基づいて、アドバイスしてくれました。

○鵜飼修さん(滋賀県立大学環境科学部)
コミュニティアーキテクトとは何か、というテーマで、鵜飼先生自身の歩みと、現在担当されている近江環人講座の取り組みについて、講義を頂きました。予想したとおり、「コミュニティアーキテクト」という職能をめぐって、大学院生たちとの活発な議論も展開して下さいました。

環境の変遷(大学院)

○松原康介さん(筑波大学大学院システム情報工学研究科)
SFC出身で、都市計画史・都市保全計画分野の研究者として国際的にも大活躍されている松原先生に、フェスという伝統都市の姿、そしてその近代化、現代化についての講義を頂きました。本を読ませてもらっておりましたが、やはり直接お伺いするのが一番分かりやすく、頭にも残ります。さて、SFCの大学院生の中から、松原先生に続く人をどう輩出するのか、それはやりがいのある仕事の一つです。

○川本智史さん(東京大学大学院工学系研究科)
9月の環境デザイン・フィールド・ワークショップでイスタンブールにて大変お世話になったのに続いて、図々しくも講義まで頼んでしまいました。イスタンブールの長い長い都市の歴史を70分ほどの短い時間でお話して頂きました。イスタンブールの近代、そして現代は、日本のそれとの比較の中で、非常に考えさせられることの多いものでした。

○阿部大輔さん(東京大学都市持続再生研究センター)
一度は熱海まで行ってしまわれましたが、二回目で何とかたどり着いてくれました。講義して頂いたのは、バルセロナの近代化と現代化について、セルダの話、旧市街の再生の話、ウォーターフロント開発の話など、盛りだくさんで、バルセロナという都市の持つ豊富な魅力に改めて、うーむ、と感じ入ってしまった次第です。大変刺激の多いレクチャーでした。

by naoto.nakajima | Posted in 授業全般, 研究会B(1) 都市計画・都市デザイン | 2010年、ゲストレクチャー御礼 はコメントを受け付けていません |
12月 14th, 2010

12月20日奥浅草「皮革×オムマキ」ワークショップ

12月20日の月曜日の午後3時から、奥浅草千束通り商店街にある名店「デンキヤホール」さんにて、「皮革×オムマキ」ワークショップを開催します。

詳しくは下記、チラシをご覧ください。
hikakuomumaki

奥浅草のまちづくり資源発掘を目的とした、奥浅草が誇る食と素材のコラボレーションです。

ご関心のある方、是非、足をお運びください。

以下、ワークショップの準備風景です。

ワークショップのために、「革」に色をつけています。

革に穴をあけています。

アクセサリー用のパーツができました。
by naoto.nakajima | Posted in プロジェクト, 奥浅草, 研究会B(2)まちづくり | 12月20日奥浅草「皮革×オムマキ」ワークショップ はコメントを受け付けていません |













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