成熟社会 都市ストックの再編
4月 4th, 2015

SFC中島直人研究室より感謝を込めて

SFC中島直人研究室は、中島の東京大学への異動にともない、2015年3月31日をもって解散となりました。その3日前、3月28日は渋谷にて、現役生に加えて、歴代のOBOGもかけつけてくれて、最後の追いコン、クロージング・パーティーを開催し、全員で追い出されました。わずか5年間の活動でしたが、様々なかたちでご支援いただいた方々に感謝を申し上げます。どうも有難うございました。
※本ウェブサイトも、中島の個人ページ部分を除いて、更新を休止させて頂きます。

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12月 31st, 2011

都市遺産班 藤沢防災建築街区パンフレット作成

都市遺産班パンフレット

研究会の3年生4人(石川亮平、河本雄介、河野和彦、宮下貴裕)は先学期から共同で藤沢駅南口の、はぜのき広場を中心に名店ビル、ダイヤモンドビル、C-Dビルの3つのビルからなる通称「391街区」の研究を進めていますが、先のORFに合わせて、簡単なパンフレットを作成しました。
彼らの研究の基本コンセプトは「都市計画遺産」ないし「都市遺産」。非戦災都市である藤沢では、昭和30年代後半から昭和40年代前半にかけて、全国に先駆けて、都市改造事業として、駅前広場の創出を大きな目的とした駅南口一帯の土地区画整理事業が実施されますが、その際、防災建築街区が合わせて指定され、その一部である391街区では、その基本計画で採用された中庭型街区という意欲的な空間像がそのまま実現しています。ビル、街区の空間構成の特徴とともに、その都市的な意味を都市計画史や現代都市史の視点から解き明かし、今後の継承や再生に向けた提案をしていきたいと考えています。

藤沢防災建築街区基本計画(1962)/藤沢市役所所蔵・中島撮影

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8月 11th, 2011

研究会B(1)アーバニズム(場所、風景、都市)【2011年夏学期まとめ3】

8月4日から5日まで、河口湖・富士吉田にて、最終発表合宿を行いました。
まずは、最終発表会後の集合写真をアップしておきます。

さて、肝心の研究会の最終発表ですが、発表タイトルは以下のとおりでした。

■共同研究

「GINZA PROJECT」(「裏銀座」の研究と提案)
銀座チーム:一ノ関圭斗4・佐藤あすか4・辻尚宏4・武藤尚也3・乗常航人2

「松×太平台」(辻堂太平台地区におけるクロマツ景観の分析とその保全)
風致地区チーム:横田成美4・赤松智志3・海野沙弥佳3

「391街区の保全的再生に向けた研究」
都市計画遺産チーム:小川修平4・石川亮平3・河野和彦3・河本雄介3・宮下貴裕3

■個人研究

「大学キャンパスと都市形成 八王子市の郊外型キャンパスを起点としたまち形成の可能性」
眞保梨花子4

「都市の変容とコミュニティ形成」(多摩市馬引沢地区を事例として)
大沼芙実子3

「中国における都市開発の変遷と胡同保全の事例研究」
徳永周平3

「ECOLOGICAL URBANISMとは何か?」
渡邊美香2

何れも、普段の研究会での発表とは見違えるようによくなっていて、充実しておりました。
近いうちに、レジュメをアップしたいと思います。

合宿二日目は、今年から研究会メンバーの何人かで取り組む予定の富士吉田市の中心部、特に上吉田の御師集落から浅間神社、富士山登山道等を、富士吉田市の方、観光ボランティアガイドの方のご案内で見てまわりました。富士山信仰という文化の厚みを感じた一日になりました。もう一枚、集合写真をアップしておきます。

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8月 4th, 2011

デザインスタジオ「391街区の再生」【2011年夏学期まとめ2】

池田靖史先生、登坂誠先生(日建設計)とともに担当する学部スタジオ「都市と建築」では、今学期は藤沢駅前の一角の通称「391街区」の再生をテーマとしました。391街区は、1960年代に完成した防災建築街区であり、藤沢名店ビル、ダイヤモンドビル、C-Dビルという3つのビルとそれらが取り囲む中庭(はぜのき広場)から成っており、研究会B(1)でもその保全的再生に関する研究を進めています。スタジオでは、駅前の公共性の再考(特に、3.11以降の)も念頭に置き、藤沢駅前の再生の起爆剤となるような街区のありかたを求めて、自由に計画、設計してもらいました。
8月3日の夕方には、3つのビルのオーナーさんたちにご協力を頂き、オーナーさんたちの前で学生が自分の作品をプレゼンテーションするという、大変貴重な成果発表会を行うことができました。オーナーさんたちからは、一方で実現可能性の検討、一方で若者らしい大胆さの追求という、両者を的確にご指摘いただきました。一週間前の学内最終ジュリーでは、図面等未完成のものも多く、プレゼンもたどたどしく、正直、オーナーさんの前での発表、やめた方がよいのでは・・・・とも思いましたがが、一週間後、ふたをあけてみれば、皆、立派なパネルと模型、そしてプレゼンテーションを行ってくれました。改めて、学生たちの潜在能力の高さと、教育の場としてこうした社会との接点を用意することの重要性を思ったわけです。
ご協力いただきました、各ビルの皆様、どうも有難うございました。

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2月 1st, 2011

二つの研究会のまとめ

今学期もあっという間に終わり、もう2月になってしまいました。
二つの研究会も、それぞれ今学期のまとめ(最終発表)を行いました。

■研究会B(1) アーバニズムとプレイス
こちらの研究会では、都市デザイン、都市計画、まちづくりに関して、研究会としての研究テーマ、ないし各自それぞれの研究テーマを立てて、チームで、あるいは個人で進めてきました。1月31日の午後、その最終発表会を行いました。

今学期の研究内容は…

1 藤沢市太平台風致地区におけるクロマツ景観の分析とその保全のための提案
藤沢市の辻堂地域にある太平台風致地区は、かつては松の樹林におおわれた砂丘でしたが、戦後、住宅地開発が進み、今ではすっかり住宅地となりました。昭和30年代の風致地区指定も、宅地開発に伴い、減少が予想されたクロマツの保護が目的でした。学部3年生1名と2年生2名のチームで、1)風致地区指定の経緯、2)現在のクロマツの分布とその景観的特徴、3)1960年代以降の敷地の細分化の経緯とクロマツの残存状況との関係、4)地域における近年のクロマツ保護の活動、等について調査し、クロマツ景観を保全していくための方法について、考察を行いました。

2 藤沢総合都市計画の現代的意義に関する研究
藤沢の戦後の都市形成の基盤となったといわれ、全国的にも最初期の総合的な都市計画として言及されることのある藤沢総合都市計画(1957年制定)。今学期は主に学部2年生3名が中心となり、都市計画のイロハを学びつつ、この藤沢総合都市計画が藤沢の都市形成に果たした役割、その現代的な意義について、1)藤沢の市制以降の歩みと藤沢総合都市計画の目標との関係の解明、2)施設整備と市街化制御の両側面からの達成度の評価と空間実態の把握、3)これまでの市民満足度調査等の結果に基づいた市民からの総合都市計画への評価を通じて、考察を行いました。

3 銀座における通り、界隈ごとの景観特性に関する基礎的調査
銀座デザインルールには、銀座の界隈ごと、通りごとの特徴を踏まえることがうたわれていますが、各界隈や通りの景観特性についてはおおざっぱにしか記述されておらず、内容が不足しています。そこで、今学期は、学部3年生3名で、まずは銀座を構成する全ての通りを踏査し、それぞれの街路の景観的特徴をカルテにまとめる作業を行いました。銀座はなかなか手ごわく、まだまだ景観特性はつかめていない段階ですが、今後、しっかりと進めていく予定です。

4 湘南映画祭の可能性 〜地域ブランディングとまちづくりの複合型地域カルチャーイベントとして~
映像関係に関心があり、その方面に就職予定の湘南育ち、鎌倉在住の学部4年生が卒業プロジェクトとして進めた研究です。内容としては、実証的というよりは、提案的なもので、国内の映画祭の課題や要件等を文献や独自のアンケート調査から明らかにしたうえで、藤沢市全域を対象とした湘南映画祭の開催を、複合型地域カルチャーイベントという独自の枠組みのもとで思い切って提案しました。

5 桃園川緑道における実質的緑量と心理的緑量の関係に関する研究
これも卒業プロジェクトとして進めた研究で、杉並区の桃園川緑道を対象として、写真評価アンケートという手法を用いて、緑視率と心理的緑量、歩きたくなる意欲との間の関係について、分析しました。ただ緑が多ければそれでいいというわけではない、という問題意識のもと、緑がどうあれば緑豊かに感じられ、そしてそこを歩きたくなるのか、というなかなかはっきりとは解き難い問題に対して、正面から取り組んでみました。

6 郊外型大学キャンパスが都市形成に与えた影響に関する研究
大学キャンパスの都心回帰が続く中、郊外型大学キャンパスの評判はあまりよくありません。しかし、こうした郊外型大学キャンパスも実際には周囲の都市形成に様々に関係し、寄与していきたのではないか、という問題意識のもと、八王子市を題材にして、郊外型大学キャンパスと地域との関係を、ソフトとハードの両方から把握しようと作業を開始したところです。学部3年生の個人研究プロジェクトです。

7 地域主導の渋谷川再生を念頭に置いた河川再生事例研究
コンクリート三面ばりの渋谷川を再生させるためには、どのような行動を起こせばいいのか、を考えるために、他地域で参考になりそうな試みからヒントを得ようという研究です。今学期は三島市の街なかがせせらぎ事業に着目し、源兵衛川を中心として現地を見学し、担当者やNPO三島グランドワークの方々にヒアリングを行い、その内容をまとめました。学部3年生の個人研究プロジェクトです。

8 伝統的町並み地区における文化体験型宿泊施設の実態と可能性
こちらは研究会には所属せず、独自に卒業プロジェクトを進めた学生の成果になります。歴史的な町並みが今でも残るが、人口が減り、空き家が増加しているような地域の再生に寄与するような、交流人口の増加およびその質的高まりを目指す「文化体験型」の宿泊施設に着目し、その実態を調査しました。特にケーススタディとして福山市鞆町の「御舟宿いろは」をとりあげ、オーナーの方にご協力を頂き、滞在調査、アンケート調査を行いました。

以上です、何れの研究も(卒業プロジェクトも含む)端緒についたばかりで、まだまだこれから、という感じではありましたが、それでも報告内容はなかなか興味深く、これからが期待されます。

■研究会B(2) まちづくりの現場を支援する
もう一つの研究会では、奥浅草の聖天町を対象として、そこでの素材型地場産業である「皮革」を活かしたまちづくりの方策について検討し、昨年12月には実験的なワークショップを開催しました。1月16日の午後、浅草聖天町振興会の会合にて、ワークショップの結果と今後の活動について地元の方々の前で報告し、意見交換を行いました。地元の方が何を望み、われわれはそれに対し来年度以降、どのようなかたちで支援できるのか、いろいろと課題や手掛かりが見えた会となりました。また、来年度は、聖天町を含む浅草観音うらおよびその周辺一帯の観光まちづくりを進めるために昨年、設立された奥浅草観光まちづくり協会の取り組みに積極的に深く関わりながら、奥浅草のまちの魅力を顕在化させ、賑わいを生みだす活動を展開していきたいと考えており、早速、学生たちは協会の理事さんとの打ち合わせを開始しています。地元の期待にこたえられるよう、頑張りたいと思います。

聖天町での会合の後、待乳山聖天に参詣しました。

by naoto.nakajima | Posted in 授業全般, 未分類, 研究会B(1) 都市計画・都市デザイン, 研究会B(2)まちづくり | 二つの研究会のまとめ はコメントを受け付けていません |
1月 4th, 2010

Website開設しました。

 

 Planning & Urbanism

都市を通じて表現される人類の味が

大らかでなつかしい 

2010年4月開設の慶応義塾大学・中島直人研究室のwebsiteです。

中島直人の個人websiteはこちらにもあります。

どうぞ、よろしくお願い致します。














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