第5回都市計画遺産研究会
2011年7月22日、東工大にて、第5回都市計画遺産研究会を開催しました。前半は「都市計画遺産」リストとそのプレゼンテーションを巡って、遺産の評価軸やグーグルアース上での公開インターフェース、戦災復興関係の写真コレクション等について、議論しました。後半では、明治大学の青井哲人先生と石榑督和さんをゲストにお招きし、「三陸海岸の集落 災害と再生:1896, 1933, 1960」についてのご発表を頂いた後、東日本大震災の被災地における復興計画史をめぐる様々な論点について、意見を出し合いました。これまでの被災地における復興計画を「都市計画技術」として省察してみる必要性が痛感されました。そして、研究会後は、いつものように、懇親会へ。都市計画史という学問を、いかにいきいきとしたものにするのか、いかにいきいきとそれに取り組むのか。そのようなことを実践的に考えて、行動していきたいと思っています。
「都市計画遺産」を巡る論点整理
昨年11月に都市計画学会の研究発表会の場で開催したWS「『都市計画遺産』の可能性を探る」で頂いたご意見や、同時に実施した識者アンケート等の結果をもとに、都市計画遺産研究会メンバーの津々見崇と佐野浩祥の両名で「都市計画遺産」を巡る論点をKJ法A型図解化してみました。
今後、事例を調査し、議論を重ねながら、「都市計画遺産」の可能性をより明確にプレゼンテーションしていきたいと考えています。今回の論点整理に対しても、再度、広くご意見を頂ければ幸いです。
どうぞ、よろしくお願い致します。
三陸の復興計画史に関する二つの論考
都市計画遺産研究会で作成した「三陸海岸都市の都市計画/復興計画史アーカイブ」を活用するかたちで、研究会メンバーの中島直人と田中暁子の共著で、以下の二編の論考を執筆しました。
後者については、日本都市計画学会のウェブサイトで全文公開中です。
今回の復興にあたって、「過去を知り、未来を展望する手がかりとする」ということを実践していきたいと考えています。
ご関心のある方、是非、ご一読下さい。そして、アーカイブの方も、是非是非、ご活用下さい。
資料紹介等のご相談も受け付けております。ご連絡は都市計画遺産研究会幹事(manager[atmark]planning-heritage.net)までお願い致します。 Bolest hlavy