成熟社会 都市ストックの再編
6月 5th, 2012

富士吉田合同フィールドワーク実施

6月2日から3日の週末、一ノ瀬研、玉村研、そして中島研の3研究会の学生たちが合同で富士吉田でフィールドワークを行いました。中島研では、今年の夏に予定している御師まちの歴史・文化をいかした観光まちづくりの実証実験に向けて、関係者の方々と打ち合わせを行ったり、設置予定のタツ道看板の置き方を現地にて確認してみたり、調べたりていなかった浅間神社さんやヤーナ川の調査を行ったりしました。2日の晩には、市役所の若手の方のご実家に全員招待して頂き、盛大にバーベキュー。研究会同士、そして、地域の方と学生との交流も深まりました。さぁ、富士山の山開きも近づいてきています。頑張っていきましょう。

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3月 16th, 2012

別冊BIOCITY「富士山、世界遺産へ」

BOOKEND社から「別冊BIOCITY 富士山、世界遺産へ」が発刊されました。中島は「富士講の記憶を新たなまちづくりと観光の力」にというタイトルで、昨年の夏から研究会で取り組み始めている富士吉田の御師集落を紹介する記事を書きました。研究会の取り組みのバックグランドの説明です。ひそかに、研究会メンバーの写真も掲載されています(観光ガイドを紹介する写真、i-padを使っているが実は・・・)。なお、サブタイトル、「埋もれて行くもう一つの富士登山とまちの歴史」となっていますが、校正が反映されていないところがあり(タイトル、サブタイトルは編集者の方が付けてくださったものです)、本来は「もう一つの富士登山とまちの歴史」が正しいです。ここに訂正しておきます。富士吉田の歴史、文化資源は、決して「埋もれ行く」ような方向には向かっていません。また、誌面の都合上、カットされてしまった地図を下記に掲載しておきます。それにしても、他の論考はどれも大変勉強になりそうなものばかり、充実していますね。

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2月 26th, 2012

富士講の記憶を新たなまちづくりと観光の力に-富士吉田プロジェクト最終報告

「タツ道」の公開イメージ

報告書の表紙は「富士山北口本宮富士嶽神社境内全図」(青山豊太郎作、1892年)。冨士浅間神社を中心に、御師まちから富士山までが一つのまとまりのある世界として描かれている。「富士講の記憶を新たな観光とまちづくりの力に」(とある編集者から頂いたものですが)がタイトルであり提案の趣旨。

2011年夏から研究会で取り組んできた富士吉田プロジェクトですが、2月7日に富士吉田商工会議所で最終の意見交換会、そして2月14日には市長はじめ、市役所職員の前での最終発表会で調査結果を報告しました。研究会B(1)の学部3年の赤松、海野、学部2年の浅香、渡邊、学部1年の湯浅の5名が中心となって何度も現地に足を運び、御師まちの歴史・文化資源を生かした観光まちづくりのアイデアを練りました。主な提案内容は、1フラッグや暖簾などの簡易な手法による街並み磨き、2御師まちならではのタツ道(御師の家へのアプローチ)の公開、3火祭りの御旅所であるコミュニティセンターとその周辺の展示空間・広場化、4ヤーナ川の清掃や龍のイベントなどを契機とした地域のまちづくり体制の構築、でした。フィジカルな話を中心としつつも、それらを広く観光まちづくりの資源としていくための仕組みや仕掛けを提案しました。これらのうち、幾つかは来年度に実施できるよう、これから市や地域の方々と話し合って進めていくことになります。

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11月 22nd, 2011

富士吉田プロジェクトの中間報告

富士吉田商工会議所と富士吉田市からの依頼を受けて、今年度から中島研究会で取り組んでいる富士吉田における富士山駅を起点とした富士信仰を活かした観光施策に関する調査の中間報告会が、2011年11月21日に開催されました。今回は、食と農に関する調査を担当する玉村先生の研究会と合同での発表でした。中島研は、学部3年の赤松、海野、学部2年の渡邊、朝香、学部1年の湯浅の5名が分担して、「歩く上吉田プロジェクト」について説明しました。富士山に向かって1キロ続く富士道を、いかに飽きさせずに楽しく歩けるようにするのか、が課題で、たつ道のオープン化や御旅所ひろばなどを提案しました。これらを本当に実現可能なプロジェクトにしていくためには、これから地域のさまざまな方々と丁寧に丁寧につめて検討していかなければならないことが沢山あります。改めて、頑張らねば、と思いを強くした次第です。また、玉村研のプラットフォーム構築を目指した現代富士講の提案は、非常に説得力があり、中島研も大いに参考に、そしてそのプラットフォームにのせられるものはのせていきたいと思います。

中間報告における全体構想案

帰り道の富士山。

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9月 19th, 2011

夏のフィールドワーク(気仙沼・富士吉田・島原・大連)

夏休みの終わりがやってきてしまいました。
下記、この夏の、学生たちとのフィールドワークの備忘録です。 

■気仙沼プロジェクト(8月11日~13日)
5月から開始したSFC気仙沼復興プロジェクト、建築、都市、農村、観光、情報等に関する様々な研究会の教員、学生たちが協働で動いてきました。8月には、港けせんぬま復活祭に合わせて、それまでの調査成果の発表やお祭り支援などを目的に、気仙沼を訪問しました。中島研からは院生の平野、学部生の久保、渡邊が参加しました。復興のキーパーソンに集まって頂いたさんぞかだりやお祭り会場の脇での提案展示を通して、改めて地域の方の思いを直にお伺いすることができました。今後の復興をどのように支援できるのか、行動で示していきたいです。なお、小林研、池田研、厳研の有志と中島研学部生メンバーが主に参加した「気仙沼復興まちづくり調査」(2011年6月)のまとめは、下記にアップしております。
http://kesennuma.sfc.keio.ac.jp/pjkesen/news/2011/07/post-7.html
 

気仙沼小学校脇での提案カードの展示

 ■富士吉田プロジェクト(8月25日~29日)
「富士山信仰と富士山駅を活かした観光振興」をテーマとして、今年から始まったプロジェクトです。富士吉田市の職員の方にサポートして頂きながら、富士吉田の火祭り、すすき祭りの見学、御師まちの資源調査、富士吉田口からの登山体験(豪雨の中、軽装はいけませんでしたね)、関係者へのヒアリング等、充実した調査を行うことができました。中島研の学部生の赤松、海野、渡邊が参加しました。28日夜には、商工会議所の委員会にて、中島と赤松で調査成果を発表し、いろいろなご意見を頂きました。参加したメンバー一同、富士吉田の奥深さに魅せられ、今後の継続調査と提案に向けての展望を得ることができました。しっかりした提案を行うために、今学期、調査を続けていきます。 

富士吉田の火祭り

 ■島原プロジェクト(8月29日~9月3日)
慶應SFCとして長崎県とともに取り組んでいる地域力向上プロジェクトの一環として、一週間にわたって、島原の資源調査を実施しました。参加した学生は9名、中島研からは院生の緒方、学部生の池田、内田、大沼、福島の5名でした。こちらも島原市役所の方々の多大なご協力により、楽しく、充実した調査を行うことができました。何よりも島原の大地の恵みになかば圧倒されながら、まちを歩き回り、多くの人のお話をお伺いし、学生ならではの若い視点、外の視点からの提案をまとめました。一週間でようやくとっかかりが見えてきたところです。今後、提案の内容を精査し、実現可能なアイデアをどしどし出していきたいと思っています。 

生活に根付いた水文化(浜の川湧水)

■大連プロジェクト(9月14日~18日)
お隣の池田先生が建物の設計に携わってこられた大連郊外の龍門温泉の、温泉街としての今後の開発のありようを考えるための調査、計画案づくりを、慶應SFCの学生3名と大連理工大学の学生5名で行いました。中島研からは院生の平野が参加しました。初めて訪れた中国の農村部、郊外リゾートはとても新鮮でした。学生たちはすぐに打ち解けて仲良くなり、共同でしっかりした調査、そしてプランの骨子を作成してくれました。中国の学生たちの、知に対するとても真面目な態度には、大いに刺激を受けました。10月に開催予定の大連でのシンポジウムで成果を発表する予定です。

農村集落でのヒアリングの様子

 

以上になります。
各フィールドワークでは、現地の関係者の方々に多大なご協力を頂きました。
改めて、感謝申し上げます。

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