成熟社会 都市ストックの再編

研究分野

■都市計画を中心とした領域

大きく言えば、以下のような分野になります。

・都市計画
・都市デザイン
・まちづくり
・都市史・都市論

「暮らしていて本当に良かったな」と思えるような都市のつくりかた、まもりかたに関する研究です。

現実の都市やまちのその時々の課題、現象に広く関心を持ち、その課題の解決や現象の記述・解釈を目標とした研究を志しています。しかし、その一方で、流行り/廃りに惑わされず、その奥に、その向うに、その先にある、都市計画や都市の本質、更にそれらを通じて垣間見える人間や社会の真理を自分なりのアプローチで確かめようという気持ちを持ち続けています。

■都市と時間にまつわる課題

これまでに着手、あるいは構想してきた研究の中心テーマは、一言で言えば、「都市計画の時間的問題」です。
キーワードとしては、
・都市計画史・都市デザイン史
・都市計画遺産
・都市更新と文脈生成
・都市空間・景観における時間表現
・都市空間の記憶
・まちづくりのプロセス
・都市保全の制度・運動
研究方法としては、これまで歴史学の手法を援用したアプローチ、つまり史料の発掘・収集と批判的検証、史料に基づいた歴史叙述を行ってきました。今後もそうしたアプローチを基本としつつ、柔軟に様々な方法を取り入れていくつもりです。

■今、取り組んでいる研究

今、私が実際に研究している課題は、以下のようなものです。
(とはいえ、研究者は、簡単には整理されない様々な研究の種を常に育てているものですが)

・「都市計画遺産」の概念構築と実態把握に関する研究
・前現代の都市・建築遺産の保全活用に関する実践的研究
・公共空間の再編・創出を中心とした成熟都市における都市デザインに関する研究
・地域主導の歴史・文化を活かしたまちづくりの支援活動

■まちへの還元、都市学という夢

こうした研究成果を各地での実践を通じて社会に還元していきたいと考えています。特に市民、住民の方々自らが自分たちの愛するまちについて考え、自分たちの力で(もちろん、さまざまな他者の力を賢く借りながら)その環境を保全、改善、創造していこうとしている、そうした自律的な市民社会が主導するまちづくりを応援していきたいと考えています。
最終的に目指す学問は、従来の専門知としての都市計画技術、専門家育成のための都市計画教育、専門家向けの都市計画研究と、まちで暮らす様々な人々がそれぞれに抱く芳醇な都市への関心、興味、愛情のありようとをシームレスにつなぐような、都市やまちを教科書とする、まちづくりやまちづくり人を教師とする、そのような「都市学」と呼んでも恥ずかしくないような何ものか、です。

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