成熟社会 都市ストックの再編
2月 26th, 2012

富士講の記憶を新たなまちづくりと観光の力に-富士吉田プロジェクト最終報告

「タツ道」の公開イメージ

報告書の表紙は「富士山北口本宮富士嶽神社境内全図」(青山豊太郎作、1892年)。冨士浅間神社を中心に、御師まちから富士山までが一つのまとまりのある世界として描かれている。「富士講の記憶を新たな観光とまちづくりの力に」(とある編集者から頂いたものですが)がタイトルであり提案の趣旨。

2011年夏から研究会で取り組んできた富士吉田プロジェクトですが、2月7日に富士吉田商工会議所で最終の意見交換会、そして2月14日には市長はじめ、市役所職員の前での最終発表会で調査結果を報告しました。研究会B(1)の学部3年の赤松、海野、学部2年の浅香、渡邊、学部1年の湯浅の5名が中心となって何度も現地に足を運び、御師まちの歴史・文化資源を生かした観光まちづくりのアイデアを練りました。主な提案内容は、1フラッグや暖簾などの簡易な手法による街並み磨き、2御師まちならではのタツ道(御師の家へのアプローチ)の公開、3火祭りの御旅所であるコミュニティセンターとその周辺の展示空間・広場化、4ヤーナ川の清掃や龍のイベントなどを契機とした地域のまちづくり体制の構築、でした。フィジカルな話を中心としつつも、それらを広く観光まちづくりの資源としていくための仕組みや仕掛けを提案しました。これらのうち、幾つかは来年度に実施できるよう、これから市や地域の方々と話し合って進めていくことになります。

by naoto.nakajima | Posted in プロジェクト, 富士吉田, 授業関係, 研究会B(1) 都市計画・都市デザイン | 富士講の記憶を新たなまちづくりと観光の力に-富士吉田プロジェクト最終報告 はコメントを受け付けていません |

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