また、ちょうど7月31日の土曜日には、東京大学の鞆プロジェクトチーム(都市工学専攻、社会基盤学専攻、建築学専攻、社会文化環境学専攻の4専攻の大学院生たちによる有志チームです)が、港沿いの茶屋蔵再生ワークショップを開催しており、地元の子供たちを巻き込んだ棚の羽目板作成を行っていました。こちらにもお邪魔させて頂きました。茶屋蔵の修復を担当する東大OBたちと現役学生たちの頑張りで、とても有意義な催しになっていました。一人一人のひと夏のひと時の記憶が、茶屋蔵の長い時間の中にしっかりと刻まれました。
個人的には鞆に行くのはもう40回目くらいでしょうか。10年以上通い続けていますが、毎回、発見があります。どんなまちも、日々、変化しています。今回も、昨年閉業してしまっていた対山館のリニューアル工事の一環で、道越の古い民家が解体(表だけ保存するようですが)されている最中だったり、沼名前神社参道から御幸方面に抜けていく旧鞆劇場裏手の角の大樹が伐採されてしまっていたり(注意して見るのはしばらくぶりだったので、もうだいぶ前のことかも)、しかし一方で大田家住宅は相変わらず進化を遂げていて、皿山の登り窯の調査も素晴らしい成果が出ていたりと、とにかくまちがそのまちなりの速度で時間を重ねていっています。その様子に、いつも刺激を受けてばかりなのです。
松居さん、有難うございました。東大の鞆プロジェクトチーム、お疲れ様でした(9月25日、26日には地元の方々とともに鞆の魅力を発信するイベント「ヨルトモ」開催ですね)。